作ってみよう第2回目  パンツを作ってみよう


まずは布を裁ちます。
型紙には縫い代が含まれていませんので、写真のように周りに1センチくらいの縫い代をつけて裁って下さい。
うしろポケットのみ5〜6ミリでいいです。
しるしをつけましょう。
開きどまり、縫いどまり、などと書いてある部分にはしるしをつけましょう。
印付けには、チャコペーパーとルレットが便利です。
前身ごろ、後ろ見ごろ、見返し、中表に合わせて左右1対ずつ(見返しは実際には1枚しか使いませんが、左右を間違えて取ってしまいがちなので、左右両方作っておきましょう。改めて後で選べばいいのです)、持ち出しは、「わ」と書いてあるほうを輪にして1枚取ります。

ウエストベルトを型紙に書いてあるサイズで裁断しましょう。
ベルト通しをつける方は、横27センチ縦1.5センチほどの布を取っておきましょう。


*布の選び方:布はなるべく薄めで柔らかいものが向いています。
伸縮する布を使うとサイズが変わってきてしまいますので、今回の型紙ではお勧めできません。
伸びない布で作ることを前提に製図してあります。
かたい布や厚い布を使用した場合に、はけないこともありますので、布選びは慎重に(笑)
逆に、私のようにレザーで縫う場合には、やや伸縮性のある薄手のものを探した方がいいと思いますが。

*ファスナーについて:ファスナーはかなり小さいものを使っています。
同じものがボークス天使のすみかや、DPコーナーなどにも売られていて、2本入りで157円です。
色は白と黒しかありませんが、試しに使ってみてくださいね。
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まず後ろ見ごろを完成します。
切り替えをつける方は切り替えを縫い、縫い代を始末したあと、ステッチをかけます。
切り替えを入れない人は、そのままでいいです。

ポケットを付けます。
ベース型でも四角でもかまいません。
ポケットがないと間抜けなので、ポケットは省略しないでください。
ポケットの口になる部分(ベース型のまっすぐな方)の縫い代を始末して、ステッチで抑えます。
周りを折って、後ろ見ごろのほどよい場所にピンで止めましょう。
ステッチで縫いつけます。
ステッチは1本でも2本でも大丈夫ですが、2本の場合は1本目と1ミリ離れた所にかけることになるので、けっこう細かいですよ。
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前見ごろにポケットを作ります。
ポケットを付けない方はここを飛ばして次へ進んでください。

まず、中ポケットを縫いつけます。
四角の一部が欠けている方です。
それを前見ごろのやはり欠けているところに中表で合わせて縫います。
縫い代は短く4ミリくらいにして、カーブの部分に切り込みを入れます。
できたら縫い付けた中ポケットを裏に持って行き、ステッチで抑えます。
ここのステッチも2ほんしてもよいですが、細かいので(笑)

次に外ポケットを縫いつけます。
外ポケットは中ポケットと縫い合わせます。
見ごろをめくるようにして中ポケットと合わせましょう。
中ポケットの残っている縫い代を使う感じと思ってください。
縫い代は短めにして始末します。
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前中心に開きを作ります
ファスナーを付ける場合も付けない場合も、工程はほぼ同じです。
ファスナーを挟むかどうかの差です。

まず、持ち出しを縫っておきます。
片側はわなので、しただけ縫ってひっくり返し、縦の縫い代だけを始末します。
仕上がった時に幅が1.5センチほどなのが理想です。

次に前股上を縫います。
縫う前に縫い代を8ミリくらいにして、始末しておきます。
開きどまりから、縫い代の端までです。
開きどまりは返し縫いを多めにしましょう。

見返しをとりつけます。
私はお人形が右手でファスナーを上げられるようにファスナーをとりつけるので、向かって右の見ごろに見返しを付けます。
私は始末が楽なのでレザーを見返しにしてますが、皆さんは見返しの端はロックミシンかジグザグで始末してください。
縫いつけたら裏に回して、ステッチで押さえておきます。

次に向かって左の見ごろの縫い代を2ミリほど出して折ります。
そこへファスナーと持ち出しをとりつけます。
ファスナーを付けない方は持ち出しのみとりつけます。
ステッチで押さえてください。

次に、ピンで持ち出しを左見ごろに留めてよけておきます。
もう片方のファスナーを見ごろに縫い付けてください。
その際ファスナーまたは持ち出しを縫いつけたステッチがよく隠れるように重ねてくださいね。
ファスナーを付けない人は、見返しと本体だけにステッチをかけてください。

縫ったら、今度は持ち出しを戻して、横に縫います。
私は無精者なので続けて股上にもステッチをかけちゃいます。
一回返し縫いで止めてから改めて縫っても大丈夫です。
どっちにしてもステッチはかけてくださいね。
これで前開きが完成です。
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後ろ見ごろを前見ごろと合わせて縫います。
しるし通り縫ってくださいね。
できたら縫い代を始末して、ステッチで抑えます。
このとき、裾の縫い代の始末をついでにやってしまいましょう。
小さいサイズでは裾を縫ってしまっても大丈夫ですよ。
大きいサイズは筒になってから縫いましょう。
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後ろまた上を縫います。
切り替えを付けた人は切り替えがずれないように注意してくださいね。
縫ったら縫い代を短めにして始末し、ステッチで抑えます。
ステッチするときに、前中心のステッチと同じ方向へ縫い代が倒れているかよく確認してください。
逆になると変な感じになっちゃいますので。
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股下を縫います。
中心を先ずピンで合わせてから、裾まで合わせていきます。
あわせたら、一気にぬっちゃいます。
中心はほつれやすいので2回ほど返し縫いしましょう。
縫えたら縫い代を短めにして始末します。
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裾を縫います。
表に反してから、覗くようにして縫うとうまく縫えますよ。
先に裾を縫った場合はここは飛ばしてくださいね。
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ウエストベルトを付けます。
ベルト通しを付ける場合には、ベルト通しをまず作ります。
作らない人は次へ進んでくださいね。

ベルト通しは、縦の片側の布端をまず始末します。
できたら始末したところが外側に来るように三つ折りにします。
ステッチで押さえましょう。
縫えたら均等な長さの6本にわけます。
それを写真のように配置します。
前に2本わきに1本ずつ後ろ中心に2本です。

ベルト布をとりつけます。
ウエストのしるしを見ながらつけていきます。
本体を伸ばすようにしてしまうとウエストが緩く仕上がっちゃいますので、なるべく伸ばさないようにしながら合わせていくださいね。
ベルト布は少し余分になっていますので、うまいこと合わせると少し余るはずです。
前ポケットを付けた人は、ピンを打つ際にポケットの布を本体にピンでとめておくとずれないでいいですよ。

できたら一週縫います。
中からしるしを見ながら縫いましょう。
縫えたら、ファスナーを閉めてみて(ファスナーを付けない人は前を合わせてみましょう)、ずれがない確認してから、縫い代を短くしましょう。
ずれていたら縫いなおして合わせてくださいね。
縫い代は4ミリくらいに切ってしまっていいです。

できたら、ベルトの布幅を揃えます。
ウエストベルトの太さが1センチくらいになるように、切りそろえて端を始末しておきます。

できたら写真のように折り込んで、ステッチをかけましょう。
ベルト通しを付けない人は、そのまま1周四角く縫ってしまってかまいません。
ベルト通しを付ける人は、写真のようにベルト通しを折って縫いつけながら進みます。
その際、ベルト通しの上だけ2〜3回返し縫いしましょう。
しないとちぎれやすいです。
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ボタンをつけましょう。
ファスナーを付けない人は、持ち出しの中央にもスナップをつけましょう。
ファスナーを付けた人はベルトにだけボタンをつけましょう。

ボタンは何でも構いませんが、ボタンホールをやるのはちょっと難しいと思います。

写真見本はSD17少年サイズです。
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2009/01/07UP